睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群|いびき・日中の眠気と自律神経の関係
この記事でわかること
「しっかり寝ているはずなのに朝から疲れている」「日中に強い眠気がある」「家族からいびきや睡眠中の無呼吸を指摘された」といったことはありませんか。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まったり浅くなったりすることで、身体が十分に休めなくなる病気です。
代表的なのが、睡眠中に空気の通り道である上気道が狭くなる「閉塞性睡眠時無呼吸」です。呼吸が止まるたびに血液中の酸素濃度が低下し、身体は呼吸を再開させるために覚醒反応を起こします。
この状態が一晩に何度も繰り返されると、本人に目が覚めた自覚がなくても睡眠が細かく分断され、深く眠りにくくなります。その結果、朝の頭痛や倦怠感、日中の眠気、集中力低下などが現れることがあります。
さらに、無呼吸による低酸素状態や覚醒反応は交感神経を繰り返し活性化させます。そのため睡眠時無呼吸症候群は、単なる「いびきの病気」ではなく、自律神経や血圧、心血管系にも影響する病気として考えることが重要です。
この記事では、睡眠時無呼吸症候群の特徴や自律神経との関係、受診の目安、日常生活で気をつけたいポイントについて解説します。
危険レベルと受診の目安
危険レベル:●●●●〇
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中の低酸素状態と覚醒反応が繰り返されることで、身体に大きな負担がかかります。
治療せずに放置すると、高血圧や不整脈などの心血管系への影響が問題となることがあります。また、日中の強い眠気によって運転中や仕事中の事故につながる危険もあるため、「いびきだけだから」と放置しないことが大切です。
目安:事故につながる危険があります。
行動:●●●●●:眠気がある状態での運転や危険作業を避け、早めに医療機関へ相談してください。
目安:睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
行動:●●●●〇:睡眠外来、呼吸器内科、耳鼻咽喉科などへ相談しましょう。
目安:いびきだけでは睡眠時無呼吸症候群とは判断できません。
行動:●〇〇〇〇:無呼吸や強い眠気などが現れた場合は医療機関へ相談しましょう。
症状チェック
- 家族から大きないびきを指摘される。
- 睡眠中に呼吸が止まっていると言われたことがある。
- 睡眠中に息苦しくなって目が覚めることがある。
- 朝起きたときに頭痛や頭重感がある。
- 十分な時間寝ても疲れが取れない。
- 日中に強い眠気を感じる。
- 仕事や運転中に眠くなることがある。
- 集中力や注意力が低下したと感じる。
- 夜中に何度もトイレへ行く。
- 起床時に口や喉が乾いていることが多い。
睡眠時無呼吸症候群の原因
睡眠時無呼吸症候群にはいくつかのタイプがありますが、最も多いのが閉塞性睡眠時無呼吸です。睡眠中に上気道が狭くなったり塞がったりすることで、呼吸が繰り返し止まります。
原因1:睡眠中に空気の通り道が狭くなる
眠ると喉の周囲の筋肉が緩みます。もともと気道が狭い人では、舌や軟口蓋などによって空気の通り道がさらに狭くなり、呼吸が妨げられることがあります。
肥満は代表的な危険因子ですが、顎が小さい、扁桃が大きいなど身体的な特徴によって起こることもあるため、痩せている人でも睡眠時無呼吸症候群になることがあります。
原因2:低酸素と覚醒反応の繰り返し
呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下します。身体は危険を察知して眠りを浅くし、呼吸を再開させます。
その後また眠りが深くなると気道が狭くなり、再び無呼吸が起こることがあります。この「無呼吸→低酸素→覚醒→呼吸再開」という状態が一晩に何度も繰り返されることで、睡眠の質が大きく低下します。
原因3:交感神経が繰り返し活性化する
睡眠中は本来、身体を休ませる方向へ自律神経の状態が変化します。しかし無呼吸によって低酸素状態になると、身体は危険に対応するため交感神経を活性化させます。
無呼吸が繰り返されると、睡眠中にもかかわらず交感神経が何度も刺激され、心拍数や血圧が変動します。こうした状態が長期間続くことが、睡眠時無呼吸症候群と高血圧などとの関連を考えるうえでも重要です。
自宅でできる生活ケア
- 肥満がある場合は、医師と相談しながら適正体重を目指す。
- 就寝前の過度な飲酒を避ける。
- 睡眠薬などを使用している場合は自己判断で変更せず、医師へ相談する。
- 仰向けで症状が悪化する場合は、医師と相談しながら寝る姿勢を工夫する。
- 喫煙している場合は禁煙を検討する。
- 毎日の睡眠時間を確保し、生活リズムを整える。
- 強い日中の眠気がある場合は自動車の運転を避ける。
生活習慣の改善は大切ですが、睡眠時無呼吸症候群は生活習慣だけで対応できるとは限りません。
症状や重症度によっては、CPAP(持続陽圧呼吸療法)やマウスピース、外科的治療などが検討されます。いびきや無呼吸を指摘されている場合は、まず医療機関で睡眠中の呼吸状態を調べることが重要です。
うえむら整体院でできること
睡眠時無呼吸症候群の診断や治療は医療機関で行います。無呼吸そのものを整体によって治療することはできないため、疑われる場合には医療機関で適切な検査を受けることが最優先です。
うえむら整体院では、医療機関で必要な検査や治療を受けている方を対象に、睡眠の状態や呼吸、姿勢、首や肩をはじめとした身体の緊張などを確認し、自律神経が働きやすい身体づくりをサポートしています。
特に睡眠時無呼吸症候群では、夜間に身体が十分休めず、日中の疲労感や身体の緊張などを伴う方もいます。その日の体調や眠気の程度にも配慮しながら、身体への負担が大きくならないよう施術を行います。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まったり浅くなったりすることで、睡眠の質が低下する病気です。
代表的な症状には、大きないびき、睡眠中の無呼吸、朝の頭痛、寝ても取れない疲労感、日中の強い眠気などがあります。
さらに、無呼吸による低酸素状態と覚醒反応が繰り返されることで交感神経が活性化し、血圧や心拍など自律神経によって調節されている機能にも影響を及ぼします。
「いびきだけだから」と放置せず、家族から無呼吸を指摘されている場合や日中の強い眠気がある場合には、医療機関で睡眠中の呼吸状態を確認し、必要な治療を受けることが大切です。
