起立性頻脈症候群

起立性頻脈症候群(POTS)|立つと動悸・めまいが起こる原因と対策
この記事でわかること
立ち上がったときに心臓が急にドキドキしたり、めまいやふらつき、強い疲労感が現れたりすることはありませんか。
起立性頻脈症候群(POTS:Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome)は、横になった状態から立ち上がったときに心拍数が過度に増加し、動悸やめまい、倦怠感などさまざまな症状が現れる自律神経系の障害です。
起立性低血圧とは異なり、典型的なPOTSでは立位による大きな血圧低下を伴わず、心拍数が大きく増加することが特徴です。
症状は動悸だけにとどまらず、頭がぼーっとする、集中できない、疲れやすい、息苦しい、運動すると体調が悪くなるなど、全身に及ぶことがあります。
この記事では、起立性頻脈症候群の特徴や自律神経との関係、受診の目安、日常生活でできる対策について解説します。
危険レベルと受診の目安
危険レベル:●●●〇〇
起立性頻脈症候群そのものが直ちに命に関わるケースは一般的ではありませんが、症状が強いと立っていることや外出、通学、仕事などが難しくなり、日常生活に大きな影響を及ぼします。
また、動悸や頻脈には不整脈、心疾患、貧血、甲状腺疾患、脱水、薬剤など別の原因が隠れていることもあるため、POTSだと自己判断せず医療機関で評価を受けることが重要です。
目安:心臓など別の病気が原因となっている可能性があります。
行動:●●●●●:速やかに医療機関を受診してください。
目安:起立性頻脈症候群を含む起立不耐症の可能性があります。
行動:●●●〇〇:循環器内科などの医療機関へ相談しましょう。
目安:脱水や疲労などでも一時的に起こることがあります。
行動:●〇〇〇〇:水分補給や休息を心掛け、繰り返す場合は受診しましょう。
症状チェック
- 立ち上がると心臓が急にドキドキする。
- 立っているとめまいやふらつきが起こる。
- 長時間立っていることがつらい。
- 立位で気分が悪くなり、横になると楽になる。
- 疲労感や倦怠感が強い。
- 頭がぼーっとして集中しにくい。
- 息苦しさや胸部の不快感を感じることがある。
- 運動後に体調が悪化することがある。
起立性頻脈症候群の原因
起立性頻脈症候群では、立ったときに起こる血液循環の変化に対して、自律神経による調節がうまく対応できないことが症状に関係しています。ただし、POTSは一つの原因だけで起こるものではなく、複数の仕組みが関係すると考えられています。
原因1:立位での循環調節の異常
立ち上がると重力によって血液が下半身側へ移動します。通常は自律神経が血管を収縮させることで血圧や血流を保ちますが、この調節が十分に働かないと、循環を維持するために心拍数が過度に増加することがあります。
原因2:循環血液量や血管収縮の問題
循環する血液量が少ないタイプや、下半身の血管を十分に収縮させにくいタイプなどがあり、立位になることで症状が現れやすくなると考えられています。
原因3:さまざまな要因が関係する
POTSには、自律神経障害、過剰な交感神経反応、感染症などをきっかけとした発症など、さまざまな要因が関係することがあります。そのため、症状だけで判断せず、他の疾患を除外しながら診断することが重要です。
自宅でできる生活ケア
- 急に立ち上がらず、ゆっくり姿勢を変える。
- こまめな水分補給を心掛ける。
- 塩分摂取については医師に相談する。
- 長時間立ち続ける状況をできるだけ避ける。
- 暑い環境や長時間の入浴など、症状を悪化させる状況に注意する。
- 医師の指導のもと、体調に合わせて運動やリハビリを行う。
- 必要に応じて弾性ストッキングなどの使用を検討する。
POTSは症状や重症度に個人差が大きいため、「運動すればよい」「水分を増やせばよい」と一律に考えるのではなく、自分の状態に合わせた対策を医師と相談することが大切です。
うえむら整体院でできること
起立性頻脈症候群の診断や医学的治療は医療機関で行います。
うえむら整体院では、医療機関で必要な検査や治療を受けている方に対して、姿勢や呼吸、身体の緊張状態などを確認し、自律神経が働きやすい身体づくりをサポートしています。
起立時に動悸やめまいが起こる方については、急な体位変換を避けるなど、安全面に十分配慮しながら施術を行います。
まとめ
起立性頻脈症候群(POTS)は、立ち上がったときに心拍数が過度に増加し、動悸やめまい、ふらつき、倦怠感などが現れる自律神経系の障害です。
起立性低血圧とは異なり、典型的なPOTSでは大きな血圧低下を伴わないことが特徴ですが、似た症状を起こす病気はほかにもあります。
立つたびに強い動悸やめまいが起こる、日常生活に支障が出ているといった場合は、自己判断せず医療機関を受診して原因を確認することが大切です。
