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食後低血圧

食後低血圧|食後のめまい・だるさ・吐き気が起こる原因とは

この記事でわかること

「食事をすると急にだるくなる」「食後に立ち上がるとフラッとする」「食べたあとに吐き気や気分の悪さを感じる」といった症状はありませんか。

食事のあとに血圧が大きく下がり、めまい、ふらつき、だるさなどの症状が現れる状態を「食後低血圧」といいます。

食事をすると消化・吸収のために胃や腸への血流が増えます。通常は、それに合わせて心拍数や血管の収縮などが調節され、血圧が大きく下がらないように保たれています。

ところが、この血圧調節が十分に働かないと、食後に血圧が低下してしまうことがあります。特に高齢者や自律神経機能に問題がある人などで起こりやすいとされています。

症状はめまいやふらつきだけでなく、脱力感、眠気、吐き気などとして感じることもあります。症状が強い場合には転倒や失神につながる可能性もあるため注意が必要です。

この記事では、食後低血圧とはどのような状態なのか、食後に血圧が下がる仕組み、自律神経との関係、受診の目安、日常生活でできる対策について解説します。

危険レベルと受診の目安

危険レベル:●●●〇〇

食後低血圧では、血圧低下によって脳への血流が一時的に不足すると、めまいやふらつきだけでなく、失神することもあります。

特に高齢者では、食後に立ち上がった際の転倒にも注意が必要です。また、食後の体調不良には低血圧以外の病気が関係している場合もあります。

食事をするたびに症状が起こる場合や、失神・意識障害などを伴う場合には、単なる食後の眠気や疲れと判断せず医療機関へ相談しましょう。

状態:食後に意識を失った、強い胸痛や呼吸困難がある、意識がおかしい、片側の手足に力が入らないなどの症状がある。
目安:血圧低下だけでなく、心臓や脳などの緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。
行動:●●●●●:救急要請を含め、速やかに医療機関を受診してください。
状態:食事のたびにめまいやふらつきが起こる、血圧低下を繰り返す、転倒しそうになることがある。
目安:食後低血圧を含め、血圧調節に問題がないか確認する必要があります。
行動:●●●〇〇:内科や循環器内科などの医療機関へ相談しましょう。
状態:食後に軽いだるさを感じることはあるものの、短時間で改善し日常生活には支障がない。
目安:食後の生理的な変化や食事内容などが影響している可能性もあります。
行動:●〇〇〇〇:食事内容や症状が起こる時間を記録しながら経過をみましょう。

症状チェック

  • 食後にめまいやふらつきを感じる。
  • 食事のあとに急に身体がだるくなる。
  • 食後に立ち上がるとクラッとする。
  • 食後に吐き気や気分の悪さを感じることがある。
  • 食後に強い眠気を感じる。
  • 食事のあとに頭がぼんやりする。
  • 食後に脱力感を感じることがある。
  • 食後に血圧を測ると普段より低くなっている。
  • 食事量が多いと症状が強くなることがある。
  • 食後しばらく休むと症状が軽くなる。

これらの症状があるからといって、必ず食後低血圧とは限りません。

食後の眠気やだるさには、睡眠不足や食事内容などさまざまな要因が関係します。また、めまいや吐き気にも別の原因があるため、症状を繰り返す場合には血圧を含めた医学的な評価が重要です。

食後に血圧が下がる原因

食後低血圧を理解するうえで重要なのが、「食事をすると身体の中で血液の流れが変化する」ということです。

食べ物が胃や腸へ入ると、消化・吸収を行うために消化管への血流が増加します。それでも通常は身体の血圧調節機能が働くため、血圧は大きく低下しません。

原因1:食後は胃や腸への血流が増える

食事をすると、胃や腸では食べ物を消化し、栄養を吸収するための活動が活発になります。

そのため、消化管周辺の血管が広がり、胃や腸へ流れる血液量が増加します。

この変化自体は食後に起こる正常な身体反応ですが、全身の血圧を維持するためには、ほかの部分の血管や心臓が適切に反応する必要があります。

原因2:自律神経による血圧調節

消化管への血流が増えたとき、身体は血圧が下がりすぎないように自律神経を介して調節します。

心拍数や心臓から送り出す血液量を調整したり、身体のほかの部分の血管を収縮させたりすることで、全身の血圧を保とうとします。

ところが、この調節反応が十分でない場合には、消化管へ血液が集まったあとに血圧が下がりやすくなります。

原因3:加齢や自律神経機能に関係する病気

食後低血圧は高齢者にみられやすく、加齢に伴う血圧調節機能の変化が関係すると考えられています。

また、糖尿病に伴う自律神経障害や、パーキンソン病など自律神経機能に影響する病気がある場合にも、食後の血圧調節がうまく働かなくなることがあります。

降圧薬など服用している薬が血圧に影響する場合もあるため、症状がある場合には服薬状況も含めて医師へ相談することが大切です。

原因4:食事量や食事内容の影響

一度に多く食べると、それだけ消化・吸収に伴う身体の変化も大きくなります。

また、炭水化物を多く含む食事などでは、食後の血圧低下が大きくなる場合があります。

どのような食事で症状が出やすいかには個人差があるため、「食べたもの」「食事量」「症状が始まった時間」「食後の血圧」などを記録すると、自分の傾向を把握する手がかりになります。

原因5:起立性低血圧とは違う

食後低血圧と混同されやすいものに「起立性低血圧」があります。

起立性低血圧は、横になった状態や座った状態から立ち上がったときに血圧が低下する状態です。

一方、食後低血圧は食事をきっかけとして血圧が低下します。両方がみられる人もいますが、血圧が低下するきっかけが異なります。

「立ち上がったときに症状が出るのか」「食後に症状が出るのか」を確認しておくことは、原因を考えるうえで重要です。

自宅でできる生活ケア

  • 一度に大量の食事を摂らないようにする。
  • 必要に応じて一回の食事量を減らし、食事を分ける。
  • 食後すぐに急いで立ち上がらない。
  • 食後に症状が出やすい時間帯は転倒に注意する。
  • 脱水にならないよう、適切な水分摂取を心がける。
  • 食事内容と症状の関係を記録する。
  • 可能であれば食前・食後の血圧を記録する。
  • 睡眠不足や過度な疲労を避ける。
  • 服用中の薬を自己判断で中止・変更しない。

食後低血圧が疑われる場合には、食事の前後で血圧を測定しておくと症状との関係を確認する手がかりになります。

ただし、家庭で測定した血圧だけで食後低血圧を自己診断することはできません。食後の血圧低下を繰り返している場合には、測定記録を医療機関へ持参して相談するとよいでしょう。

また、降圧薬などを服用している場合でも、食後に血圧が下がるからといって自己判断で服薬時間や量を変更してはいけません。必ず処方した医師へ相談してください。

うえむら整体院でできること

食後低血圧の診断や医学的な治療は医療機関で行います。特に、失神や強いふらつきがある場合には転倒などの危険もあるため、まず血圧低下の原因を医学的に確認することが重要です。

うえむら整体院では、必要な医療を受けている方や重い疾患が否定されている方を対象に、食後の症状だけを見るのではなく、睡眠、疲労、呼吸、姿勢、身体の緊張なども確認します。

自律神経は血圧だけではなく、心拍、血管、胃腸の働きなど身体のさまざまな機能の調節に関係しています。

慢性的な睡眠不足や疲労、身体の緊張などが重なっている場合には、身体が活動状態と休息状態を切り替えにくくなっていることがあります。

こうした身体の状態を確認しながら過度な緊張を整え、自律神経が働きやすく、夜に深く眠り、一晩寝たらしっかり回復できる身体づくりをサポートします。

ただし、整体によって食後低血圧そのものを治療するという意味ではありません。医療機関での診断・治療を基本としながら、睡眠や疲労、身体の緊張などに対する身体面からのサポートを行います。

まとめ

食後低血圧とは、食事のあとに血圧が大きく低下し、めまい、ふらつき、だるさ、脱力感、吐き気などの症状が現れる状態です。

食後は消化・吸収のため胃や腸への血流が増えます。通常は自律神経などによる調節によって血圧が維持されますが、この調節が十分に働かないと血圧が低下しやすくなります。

特に高齢者や、自律神経機能に影響する病気がある人などでは注意が必要です。

食後の症状を繰り返している場合には、食事内容や症状が出る時間、可能であれば血圧の変化を記録してみましょう。

失神するほどの血圧低下や強いめまいを繰り返す場合には、単なる食後の眠気や疲れと考えず、医療機関で原因を確認することが大切です。

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